張子Tiger

強そうな動きだろ。シャクられてるんだぜ、それで…。

期待の新星 ウルトラマンブレーザーが始まった件【ブレーザー1話感想】

書き出しはいつもお久しぶりですで始まるアマナツです。

いや本当にこれ書くの久々過ぎるな……ブログのパスワード忘れては入れなくなるところだった

 

今回は遊戯王の話じゃなくて、最近始まったウルトラマンブレーザー1話の感想について書いていきたいと思います。

遊戯王もここ最近復帰したのでその話はどこか別の折で。

 

 

とりあえず1話を見た感想は”また凄い物が始まってしまった”という意見が多かった気がしますね。ニュージェネの雰囲気に慣れてた自分は自由で異質な1話の作りに度肝を抜かれました。

 


まず1話が丸々夜戦で尺を割く贅沢さ。

夜戦自体はジードの1話以降タイガ~デッカーとそれに続くニュージェネ達でも1回くらいはあったものの、30分丸々を夜戦で割くというのはあまりにも異質。

 

過去のウルトラマンシリーズだと50話前後あるものが多く、オムニバス形式がメインだったのでこのような展開も稀にありましたが、今のニュージェネは2クール(25話)の中で主人公やヴィラン、周りの登場人物や縦軸を進めていく関係上なかなか怪獣に焦点を当てる機会が少なくなっていました。

 

基本はヒューマンドラマ、それに交えて怪獣がストーリーの引き立て役として暴れ、そして物語を進めていく形式がメジャーになりつつあった最近の事情を覆すように原点回帰の怪獣が主役路線に戻ってきたのは感嘆の声しか出ませんでした。

 

正直に言えば(こんな自由な作りで入っても良いんだ、今の円谷……)となりました。このブレイクスルーはデカいですね。

 

また、1話丸々が怪獣との闘いになるため、セットもかなり豪華ですし、田口監督あるあるのミニチュア越しの怪獣を映すことでリアリティある描写が多く見応えがありますね。

 

 

舞台が普段の架空の街じゃなく、池袋と実在する都市だとこれもまたリアリティに繋がってきますね。これだけで池袋行く楽しみが一つ増えた気がします。

(ガイアの聖地だったり、ウルフェスの会場だったり何かと縁のある土地に)

 

 

この場面、凄いっすよね。実在都市をセットに使う昭和の頃を彷彿とさせ、CGによる迫力はニュージェネで醸成された技術が培われ、過去の経験の良いとこ取りな1話。

これだけで期待値は一気に上がっちゃいました(ここまで放送5分程度)

 

隊員と上層部の掛け合い、主人公のヒルマ・ゲントの周りからの会話でどのような立ち位置、人となりをしてるか違和感や説明会話っぽさを除して間接的に視聴者に伝え、時折ドンパチが入ることで描写に緩急がついて非常に見やすい。

 

このままシリアス一辺倒な異質な雰囲気で行くのかなと思っていたら

 

 

これである

 

なんだろう、このZが口開いた瞬間と似た感覚で「あ、こいつはヤベーやつなんだな」って思わせる1シーンは。シュール過ぎる。今までで最も変なお披露目シーンだったのでは……?

 

今までのシリアス全振りなドンパチ戦闘から打って変わり、最も文明からかけ離れたヒーローが登場したシーンの温度差半端ないよ

 

それはそれとして、インナースペースに慣れつつあったので、ブレーザー(及びヒルマ・ゲント)の意思が見えないってのは新鮮でしたね。

や、ブレーザー君喋ってるけど何言ってんのかわかんねーし……。

 

インナースペースや喋るウルトラマンが悪いとは思ってませんが、最近のトリガー~デッカーの作りを見てると脱却しようとする表現は見えていたので、上手い具合にニュージェネ脱却の拒否反応が起こりづらく持ってこれたのは監督の手腕な気がする。

 

 

登場早々謎の祈祷ポーズ、これそのうちXみたいに大喜利になりそうな……。

 

これには怪獣さんサイドも困惑&威嚇するのも無理はない。

 

何気にここでバザンガがよくある怪獣から、未知のものに困惑、警戒し威嚇する生物らしさを見せるところ、Xの頃の怪獣(バードンベムスター等)の生き物らしさを描くところが出てるなぁと感心。

オタクはこういう細かい描写が好きなんだよ。

 

 

奇声と共にビルによじ登るヒーロー……、ヒーロー……?

ビルに上って許されたのはシーボーズくらいだよ……(許されてない)

よくこの世界の防衛隊アレを味方勢力と判断出来たな、この時点だと機嫌の良いゴジラみたいな話通じないヤベータイプだしあわよくば同士討ちしねぇかなって自分なら思っちゃう。

 

こいつが判明した時神秘性とか言われてたのに、登場シーンからキングコングさながらのよじ登り奇声で腹抱えて笑った記憶。

 


で、出たーーーー!!!部位破壊だ!!!!(オタク)

 

なんか蛮族くさい動きや音してんなって前振りあったから薄々感づいていたけど、久々にガッツリ流血&部位破壊見ると昭和の危ない血が蘇りそう。

 

ニュージェネの頃もあるにはあったが、機械・無機質キャラの腕や流血のないレベルでの尻尾、一刀両断しても光で切断面誤魔化す等、最近の表現規制の一環でちょっと表現が難しいところだったのでここまで1話で盛り込めるとは。

 

何気に甲殻類の血が青いって描写細かくて凄ぇよ……。ディティールの拘りがありすぎて言うことねぇっす。

 

そして必殺技、これがまた〇〇光線じゃないの?マジで?と困惑。

ニュージェネ等でも武器を使うウルトラヒーローは多々いましたが、だいたいのキャラはサブウェポンだしもっとゴテッとしたなりきりしやすいキーアイテムを使ってきました。

 

それがここにきて蛍光灯の塊みたいな必殺技。これは勇気ある戦い。

ブレーザーの狩猟民族や文明度未発達描写がここの必殺技に繋がってるとは思わなかった……。

 

 

急に我に返るな、ウルトラマン

 

やった本人が困惑してれば「バカヤロー!なんて下手くそな戦い方だ!」と野次も飛ばしづらい。

そして気まずそうに飛び立つな。Zの力使い果たして飛行後墜落するオチもなかなかだったが、この気まずい飛び立ちの仕方してると次登場したら防衛隊に一斉放火食らいそう。

 

 

本来はこの隊員たちの見送りだって”ガメラ2 レギオン襲来”のオマージュに見えそうなのに、気まずそうに飛び去るもんだから別のシーンにしか見えないよ……。

 

とりあえずこっちの世界の池袋は割と被害甚大そうだし、ガイアの聖地の公園は跡形も無くなってそう。

 

といった感じで1話丸々戦闘、本人たちは本気で物語進めてるのに所々失笑に近い笑いがこみ上げるシュールさ、異質さが見事ヒットしてブレーザー1話の再生数や評判はZ1話以上の駆け出しになっていますね(放映後1週間で600万再生超えてます)

 

www.youtube.com

 

最後のサプライズに1話EDに影絵!最後までにくい演出だよ、監督。

 

シン・ウルトラマンを見た時も監督のウルトラオタクっぷりを見せつけられましたが、今回のブレーザーも監督のオタクっぷりをたっぷり楽しませて貰った気がします。

 

ブレーザーというニュージェネ周年に現れた異質のヒーローはまさしく期待の新星で、「俺が行く」キャッチーな台詞、ブレーザーのファイトスタイル奇行はキャプションや動画でトレンドになるまで拡散され、往年のファンだけでなく新規視聴者の心は鷲掴みにされたんじゃないでしょうか。

 

かくいう自分も様子見するつもりがバザンガのソフビ買っちゃいましたよ。

思ってた以上に出来が良いので皆も買おうね。