シリアスからコメディまで。引き出しがもう多い【ブレーザー2話感想】
短いスパンでの更新は今まで無かった気がします、どうもアマナツです。
前回のブレーザー1話感想を急遽書いたもんだから、そのままの熱量で2話も色々感想を書いていきたいと思います。
(前回は忘れちゃいましたが、アバンの影絵カットが見出しに使いやすいなと思った今日この頃)
出だしは副長官とヒルマ・ゲントの会話から始まり、SKaRDの設立を描くストーリー。前回が実質的な0話で今回から物語の縦軸が動く感じですね!
(オタクは前日譚とか0話ってワードが大好き)
前回のバザンガ戦からすぐの描写らしいですし、防衛隊もこうして見るとハードワーク。今までの防衛隊であんまりブラック要素?は描かれて無かった気がするし、なんか現代的な価値観も入れつつなんですかね。
本編でOP流れるの初めてですがめちゃくちゃカッコいいですね!映像が流れるとまた雰囲気がガラッと変わるというか。
なんかここ最近のウルトラシリーズはOPもEDもシックで渋い曲が多い感じしますね。カラオケで歌ってもウルトラマンってわからなそう。
1話のバザンガや今回のゲードス、この先に出てくるであろう新規怪獣たちの登場シーンも単調に流すのではなく、第三者からの情報媒体越しからの紹介は粋な計らいですね。この世界での怪獣は日常と隣り合わせにいる切り離せない存在なんだなという感じが伝わってきます。
シレっと新規面しつつ出てくるカナン星人、こいつもなかなか不気味なタッチで描かれてますね。ニュージェネで出てくる異星人は既存・新規含めても人間臭さを感じやすいキャラが多く、こういう異物感満載なタッチで描かれることも少なく非常に味がありますね。
OPが終わり隊員の経歴がほんのチラっと。初見の時は見飛ばしてたんですが、まとめサイトやTwitter見た感じこの世界の防衛隊、とんでもない相手ばかりと戦ってて戦績も良くてびっくりなんですよね。
Z世界でも強豪クラスが各地で保護されてる描写がありましたが、こっちでは明確に撃滅戦に参加なので科学力・兵器の水準は全世代トップクラスですね……(この時点でアースガロンはいないのに)
アントラー、ムカデンダー、シルバゴンetc…と名だたる面子を潰してるだけに、前話でのバザンガが実はめちゃくちゃ強かった説が浮上
ここからは各隊員のファーストコンタクトパート、所謂キャラ紹介ですね。
副隊長ってワードだけ聞くとなんか不穏になるんですがは真面目で堅物そうに見えるが、事務作業あるあるを見てると不器用そうだしバランサーみたいなポジションですね。
ペン探すとことか日付が咄嗟に出てこないとか、社会人で書類書くときの日常あるあるが入ってるとこの作品がフィクションだというのを忘れてしまいそうに。
2話で一番好きなシーンがここ。
尊敬する相手なのに咄嗟に背中を使って書類を書くところに違和感を感じてましたが、これも有識者曰く”道場は神聖な場であるため物を立てることがNGらしい”という話を目にし描写の細かさに脱帽。
なんかこういう伝わるか伝わらないか微妙なラインの描写をギャグに入れることで、各キャラの性格を表しつつ台本のような不自然さが少ない日常を見てるような気になるのは流石過ぎですね。
腹いせについででエミにペン刺すところでめっちゃ笑ってしまった。
一通りのキャラ紹介後はゲードス戦に。
先ほどの真面目だが不器用そうな副隊長も声芸で早速属性が。
なんか真面目な人が真面目なことしてるだけなのに、前話でのシリアスさから一気にコメディ感全振りに方向転換して描かれてる感じ、引き出しが多いっスわ。
「俺が出る!」
キャッチーな台詞だなって当初思ってたけど、もしかしてこれ大喜利始まった?
今後俺が○○ってワードだけで一笑い起こるのズルいし、Zのインナースペース大喜利といい真似しやすい面白を作るの上手いなぁって。
今回人間パート多めだから怪獣要素少な目。それでもリアルなセットや合成のお陰で満足する暴れっぷりを見ることが。
蒲鉾工場ぶっ壊して只管食い荒らすところ、初代のゲスラが港を襲撃するところのオマージュかな?
どうもこいつ江戸時代から目撃されているらしく(この世界にも太平風土記があるの?)、その時は一通り暴れてから海に戻るまで成すすべ無かったらしいですが、現代ではそうもいきませんよね。
コミカルに描かれてましたが、避難出来ない漁師たちの心情もわかりつつも、防衛隊として犠牲が出ないよう無駄な人工を割かざるを得なかったりとちょっと笑いづらい状況に。
現実でも害獣による農作物・家畜被害といった今回の話に類似するケースがあり、理想論で言えば無駄な殺生無く共存していければ良いんでしょうが、被害にあう人も生活があり守るべきものがあるからこそ衝突は必至といったところでしょう。
ブレーザーのテーマも「立場や思想の違いで生まれる対立とコミュニケーション」、怪獣との分かり合えなさや隊員と避難住民といった立場の違いもテーマの中に組み込まれてるんですかね。
そんな重そうな件がまるでなかったかのようにマトリックス、自由過ぎるブレーザー君さぁ……。
書いてて思ったんだけどマトリックスって今の世代に通じるんですかね?
ナニワトモアレ今回はセット街並みにそんな被害出てない、ヨシ!
まぁ、そうなるよねっていうソフビのギミック見た時から感じてた今日の部位破壊
こうもバスバスぶっ壊してくの見るとブレーザーのやりたい放題感に笑ってしまう。
ブレーザー君ならガギの鞭はちぎるだろうしベムスターには腹パンしそうな野蛮性を感じる。令和のレッドマンでは……?
スパイラルバレード大喜利始まるの早い……、早くない……?
流石に今回は銛みたいにして突くのかなと思ってたら予想の斜め上の使い方して驚く。
そして見返して気づいたけどなんで光線の塊のはずなのにリール音するんですかね……
そこら辺のクサフグみたいに雑な釣り上げられ方してもはや可哀そうって感じるゲードス君……
まさか焼き魚エンドになるとは思ってなかったよ!
排熱孔が弱点みたいな描写はあったし釣り上げた時点で嫌な予感はしてたけど、この殺され方はめっちゃ笑った後に絶対に嫌すぎる……ってなった。
ムルチは三枚おろしにされるしゲードスは焼き魚になるし、円谷シリーズは魚怪獣に対する扱いが厳しすぎる。
にしてもゲードス戦ではカラータイマーが鳴る前に勝ててますが、やはりバザンガは地球怪獣に比べて格上な存在だったんですかね。エミの助太刀無かったらブレーザーでもかなり厳しそうでしたし。
今後の宇宙から来る怪獣たちも恐らく強敵が多くなりそうですし注目要素になりそう。
いよいよ次回はアースガロンのお披露目!
Zから始まった防衛隊のロボット枠で初のオリジナルですが、人気が凄そうですねこいつ……。
バザンガも動いてるところ見てソフビ衝動買いしたくらいですが、アースガロンも動いてるとこ見たら欲しくなっちゃいそう。
ではでは、また次回に。